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我社には「個々のデスク」という物が存在しません。その代わり、社内には机がいくつか置いてあり、着席する位置はその日出社した順に決まります。つまり席は日替わりなのです。そんなことで、社内はオフィスというより予備校の自習室のような様相を呈しています。
社内はそんな様子ですが、でも当社では机にずっと座ったまま仕事をする人間はひとりもいない、というのが実際です。渡辺住研には「スピード第一、お待たせしない」という方針があります。マイペースは罪悪、なにをするにも「スピード対応」が命。いつでも社内を走り回らねば、周りの者たちから遅れをとってしまう。そのことを社員の一人ひとりがよく知っているのです。
渡辺住研の社内には、一日中椅子に座ってダラダラと働いている人間はいません。それゆえ、個々のデスクが不要なのです。
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その他にもメリットはあります。机を共有することで、誰が整理整頓ができていないかが、一目瞭然でわかるのです。当社では、社員には小さな棚を割り当てているだけで、個人の書類や私物は限られただけしか保管できない仕組みになっています。そのため社内からは余計な私物がなくなり、必要最低限の物が残るのみで、ことのほか社内の美化が促進されるのです。
このように「個人の机のない会社」であることにはメリットしか見当たらなく、デメリットを探してもこれといって見つかりません。皆からも、特に不満の声も聞くこともありません。世間一般の企業においては、机がなければ仕事ができない、との声もあるでしょう。しかし当社では、そういった常識を根底から覆すことに成功しているのです。




